「予算20万円で144fpsを出したい。でもどのGPUを選べばいい?」
2026年現在、BTOゲーミングPCの主役はRTX 5000シリーズに移行しました。
しかし「最新が必ずしも正解ではない」というのも事実です。
RTX 5070搭載BTOは22〜26万円台が相場で、20万円以下では予算オーバーになりやすいです。
一方でRTX 4070搭載BTOは価格が安定し、18〜21万円台で入手できるケースがあります。
この記事では「20万円以下で144fpsを達成する現実的な方法」を、GPU世代比較とコスパの観点から解説します。
【結論】20万円以下で144fpsの現実ライン
先に結論を提示します。20万円以下という予算で144fpsを達成するGPUの現実ラインは次の通りです。
| GPU | 世代 | BTO価格帯 | 1080p 144fps | 1440p 144fps | 20万円以下 |
|---|---|---|---|---|---|
| RTX 5060 Ti | RTX 50系 | 15〜18万円 | ○ 軽〜中タイトル | ✕ 重いと厳しい | ◎ 余裕あり |
| RTX 4070 | RTX 40系 | 18〜22万円 | ◎ 多くのタイトル | ○ 中〜重タイトル | ○ 条件次第で可 |
| RTX 5070 | RTX 50系 | 22〜26万円 | ◎ ほぼ全タイトル | ○ 多くのタイトル | △ 予算オーバーが多い |
| RTX 5080以上 | RTX 50系 | 30万円〜 | ◎ 全タイトル | ◎ ほぼ全タイトル | ✕ 予算大幅オーバー |
20万円以下で144fpsを狙うなら、現実的な選択肢はRTX 4070またはRTX 5060 Tiの2択です。
RTX 5070は性能面では最適ですが、20万円以下での入手は困難です。
どちらを選ぶかは「どのゲームを、何年間プレイするか」によって変わります。
① GPU別144fps達成率|ゲームジャンル別比較
「144fps出るか出ないか」はゲームタイトルによって大きく変わります。
1080p・設定High相当での平均fps目安を整理しました。
◎ = 144fps以上安定、○ = 100〜144fps(設定調整で144fps可)、△ = 60〜100fps、✕ = 60fps以下
| ゲーム | ジャンル | RTX 5060 Ti | RTX 4070 | RTX 5070 |
|---|---|---|---|---|
| VALORANT | 競技FPS | ◎ 300fps↑ | ◎ 300fps↑ | ◎ 300fps↑ |
| Apex Legends | バトロワFPS | ◎ 200fps↑ | ◎ 210fps前後 | ◎ 250fps↑ |
| フォートナイト(Lumen OFF) | バトロワ | ◎ 160fps前後 | ◎ 155〜170fps | ◎ 200fps↑ |
| FF XIV(最高画質) | MMORPG | ◎ 150fps↑ | ◎ 150〜170fps | ◎ 180fps↑ |
| Cyberpunk 2077(RT OFF) | オープンワールド | ○ 110〜130fps | ○ 120〜140fps | ◎ 150fps↑ |
| Monster Hunter Wilds(High) | アクションRPG | △ 80〜95fps | ○ 95〜110fps | ○ 120〜130fps |
| ARK: Survival Ascended(High、Lumen OFF) | サバイバル | ✕ 60〜70fps | △ 65〜75fps | △ 75〜85fps |
上記はすべて1080p・DLSS/FSR OFF時の推定fps(複数ベンチマークの平均値ベース)です。
VALORANT・Apex・フォートナイトなど競技・バトロワ系は3GPUすべてで144fps以上を達成できます。
Monster Hunter Wildsなど中負荷AAA以上では、RTX 5060 TiではMedium設定への妥協が必要です。
ARK SAのような最重量級は、どのGPUでも1080p 144fpsは困難なゲームジャンルです。
② DLSS4(RTX 50系)とDLSS3(RTX 40系)の実際の差
RTX 5000シリーズとRTX 4000シリーズの最大の技術差はDLSS(Deep Learning Super Sampling)の世代にあります。
これはfps目標達成に直接影響する重要な要素です。
| 機能 | RTX 40系(DLSS 3) | RTX 50系(DLSS 4) | 144fps達成への影響 |
|---|---|---|---|
| フレーム生成(FG) | Frame Generation:1フレームから1フレーム追加(表示fps最大約2倍) | Multi Frame Generation(MFG):最大7フレームを追加生成 | RTX 50系のほうが大幅に有利 |
| AIモデル | CNNモデル(旧世代AI) | Transformerモデル(高精度AI) | RTX 50系のほうが画質劣化が少ない |
| スーパーサンプリング | DLSS 3 Super Resolution | DLSS 4 Super Resolution(精度向上) | RTX 50系のほうが低解像度からの向上幅が大きい |
| Ray Reconstruction | ○ 対応 | ◎ 対応(精度向上) | レイトレ使用時に差が出る |
DLSS 4のMFGは、RTX 4070では達成できない状況でも144fps表示を実現できる可能性があります。
例えば「RTX 4070で実fps 80fpsのゲーム」に対して、
・RTX 4070(DLSS3 FG)→ 表示fps約160fps(80fps × 約2倍)
・RTX 5070(DLSS4 MFG)→ 表示fps約240〜320fps以上も可能
ただし、フレーム生成は「実際に描画されたフレームを補完する技術」であり、生成フレームには遅延(レイテンシ)が伴います。
競技FPS(VALORANT・Apexなど)では入力遅延が問題になるため、FGをOFFにして純粋なレンダリングfpsで144fps以上を出すことが推奨されます。
RTX 4070でも競技FPSでは十分に144fps以上の実fpsが出るため、この点では両世代の差は小さいです。
③ あえてRTX 4070を選ぶ理由|コスパで旧世代が有利な場面
「最新世代が正解」とは限りません。RTX 4070にはRTX 5070に対して明確なアドバンテージがあります。
価格が安定している
新世代(RTX 5000系)が出たことで、RTX 4070搭載BTOの価格は下落傾向にあります。
2026年4月現在、RTX 4070搭載BTOは18〜21万円台で購入できるモデルが増えており、
RTX 5070搭載BTO(22〜26万円台)との差が3〜6万円になっています。
この価格差で「2年間の使用コスト」を考えると、RTX 4070が合理的な選択になるケースは十分あります。
144fps達成において十分な性能がある
先述のゲーム別fps表の通り、VALORANT・Apex・フォートナイトなどの競技・バトロワ系では
RTX 4070でも実fps 144fps以上を安定して出せます。
これらがメインゲームであれば、RTX 5070との性能差はほぼ体感できません。
DLSS 3のFG(フレーム生成)もAAAゲームでの144fps達成に十分機能します。
RTX 4070を選ぶべき人・避けるべき人
| 条件 | RTX 4070で十分 | RTX 5070推奨 |
|---|---|---|
| メインゲーム | 競技FPS・バトロワ・MMORPG | 最新AAA・重量級オープンワールド |
| 使用期間 | 2〜3年(2028年前後まで) | 3〜5年(2029〜2031年まで) |
| 解像度 | 1080p中心 | 1440p・4K挑戦したい |
| 予算 | 18〜21万円に抑えたい | 22〜26万円まで出せる |
| DLSS4 MFGへの関心 | 不要・競技ゲームが中心 | 重要・AAA高fpsで活用したい |
④ RTX 4070 vs RTX 5070 詳細比較
| 比較項目 | RTX 4070 | RTX 5070 | どちらが優位か |
|---|---|---|---|
| VRAM | 12GB GDDR6X | 12GB GDDR7 | RTX 5070(帯域幅が広い) |
| 純粋な描画性能(1080p) | 基準 | 約20〜25%上 | RTX 5070 |
| DLSS / FG | DLSS 3(FG:2倍まで) | DLSS 4(MFG:最大8倍表示) | RTX 5070(MFGが大幅に有利) |
| 消費電力(TDP) | 約200W | 約250W | RTX 4070(省電力) |
| BTO価格帯(2026年4月) | 18〜22万円台 | 22〜26万円台 | RTX 4070(予算内に収まりやすい) |
| 競技FPS(VALORANT等)での差 | 300fps↑ | 300fps↑ | ほぼ差なし |
| 1440p 144fps達成率 | 中〜重タイトル:△〜○ | 多くのタイトル:○〜◎ | RTX 5070 |
| 将来性(3〜5年後) | 2028〜2029年ごろ厳しくなる可能性 | 2030〜2031年まで現役の見込み | RTX 5070(長期利用向き) |
性能・将来性ではRTX 5070が優位ですが、競技FPS中心で2〜3年使うなら価格差3〜6万円を払う必要はないという判断も合理的です。
重要なのは「何のゲームを何年プレイするか」を基準に選ぶことです。
⑤ 将来性の比較|2〜5年後を見越した選択
「今144fps出れば良い」のか「5年後も快適に使いたい」のかで、最適なGPUが変わります。
| GPU | 2026年 | 2027〜2028年 | 2029〜2030年 | 想定寿命 |
|---|---|---|---|---|
| RTX 5060 Ti | 1080p 144fps ○ | 1080p 144fps ○(軽タイトル) | 重量級で60fps止まりも | 3〜4年(1080p中心) |
| RTX 4070 | 1080p 144fps ◎ | 1080p 144fps ○ | 中負荷タイトルで苦しくなる可能性 | 3〜4年(1080p中心) |
| RTX 5070 | 1440p 144fps ○ | 1080p/1440p 144fps ◎ | 1080p 144fps は維持できる見込み | 4〜5年 |
ゲームタイトルの重さは年々増加傾向にあります。
2024〜2026年に登場したUE5タイトル(ARK SA・鳴潮・紅の砂漠等)はすでにRTX 4070でも144fps達成が難しい場面があります。
「5年後も最新タイトルで144fps」を求めるなら、20万円の予算ではどのGPUでも達成が保証されません。
その前提で「コスパ重視の2〜3年使い切り」か「少し足してRTX 5070の長期運用」かを選ぶことになります。
⑥ 用途別おすすめ構成|予算別の最適解
【構成A】競技FPS特化・予算重視|18〜20万円台
| パーツ | スペック |
|---|---|
| GPU | RTX 4070(12GB) |
| CPU | Ryzen 5 7600X / Core i5-13600K |
| メモリ | 32GB DDR5(16GB × 2枚) |
| ストレージ | NVMe SSD 1TB |
| 目安価格 | 18〜21万円台 |
| 期待パフォーマンス | VALORANT・Apex 200fps↑、FF XIV 150fps↑ |
| 向いている人 | 競技FPS・バトロワ中心で2〜3年使い切る予定 |
競技FPS・バトロワが主目的であれば、RTX 4070は2028年ごろまで十分に通用します。
DLSS3のFGを使えばAAAゲームでも疑似的に144fps以上の表示fpsを出せます。
「今のゲームを快適に遊べれば良い」という方に最もコスパが良い構成です。
【構成B】長期運用・将来性重視|22〜26万円台(予算を少し足す)
| パーツ | スペック |
|---|---|
| GPU | RTX 5070(12GB GDDR7) |
| CPU | Ryzen 7 7700X / Core i7-13700K |
| メモリ | 32GB DDR5(16GB × 2枚) |
| ストレージ | NVMe Gen4 SSD 1TB |
| 目安価格 | 22〜26万円台 |
| 期待パフォーマンス | 1440p High 144fps達成・DLSS4 MFG対応 |
| 向いている人 | 4〜5年の長期運用・1440pへの将来的な移行も視野 |
「20万円以下」という制約を2〜3万円だけ緩めると、RTX 5070搭載モデルが選択肢に入ります。
DLSS4 MFGの恩恵・1440p対応・長期運用を考えると、この2〜3万円の差は十分に価値があります。
RTX 5070について詳しくはRTX 5070搭載ゲーミングPCおすすめ5選もご確認ください。
よくある質問(FAQ)
Q. RTX 5060 Tiで144fpsは出ますか?
A. ゲームによります。VALORANT・Apexなどの競技FPSでは300fps以上出るため144fpsは余裕です。しかしMonster Hunter WildsなどのハイエンドAAA(1080p High)では80〜95fps止まりになることがあります。「競技・バトロワ中心」なら十分ですが、最新AAAタイトルで144fps安定を求めるならRTX 4070以上を推奨します。
Q. RTX 4070は今から買ってもいいですか?旧世代ですか?
A. 旧世代ですが、2026年現在でも十分に現役です。競技FPS・1080p中心のプレイスタイルなら、RTX 5070との体感差はほぼありません。価格が安定しており18〜21万円台で入手できるため、「20万円以下で長く使いたい」なら合理的な選択です。DLSS4(MFG)が使えない点だけが唯一のデメリットです。
Q. 144Hzモニターがないと意味がないですか?
A. はい、144fps出ても60Hzモニターでは60fpsとして表示されます。ゲーミングPCと同時に144Hz(またはそれ以上)のゲーミングモニターも用意してください。1080p 144Hzモニターは2〜4万円台で購入できます。なお、240Hzモニターを使う場合はRTX 4070では一部ゲームで足りない場面が出るため、RTX 5070を検討してください。
Q. フレーム生成(FG)をONにすれば20万円以下でも144fps達成できますか?
A. 表示fpsとしては達成できます。ただしフレーム生成は入力遅延(レイテンシ)を増加させるため、競技FPSではOFFにすることを推奨します。RTX 4070のDLSS3 FGはAAA重量級タイトルの補助として有効です。「FGをONにすれば良い」という割り切りができるなら、RTX 5060 Tiでも多くのシーンで144fps表示を出せます。
まとめ|20万円以下の最適解は「用途と使用年数」で決まる
20万円以下で144fpsを達成するための選択をまとめます。
- 競技FPS・バトロワ中心・2〜3年使い切り:RTX 4070搭載BTO(18〜21万円台)が最もコスパが良い
- AAA中心・4〜5年の長期運用:予算を2〜3万円追加してRTX 5070搭載(22〜26万円台)が最適解
- 15〜18万円に予算を抑えたい:RTX 5060 Ti搭載BTOで競技FPSなら十分。AAA重量級は設定調整が必要
- RTX 5080以上:20万円では予算大幅オーバー。選ぶ必要なし
「最新=正解」ではなく、「何のゲームを、何年間快適に動かしたいか」で選ぶのが正しいアプローチです。
詳しい価格帯別おすすめモデルはゲーミングPCおすすめランキングで確認してください。
また購入前に安いBTOの落とし穴も合わせて確認することをおすすめします。
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