※本記事には広告リンクが含まれます。価格・仕様・在庫は変動するため、購入前に公式サイトまたは各販売先で最新情報を確認してください。
ゲーミングPCの値上がりは、GPUだけでなく本体価格そのものにも及んでいます
- PC本体の平均単価は2026年3月の10万円台前半から、4月には14万円近くまで急上昇
- マウスコンピューター、Dynabookなど複数メーカーが2026年に入り相次いで値上げを公表
- 当初「値上げ予定なし」としていたメーカーが、数ヶ月後に方針転換したケースもある
- 主因はメモリ・SSDの部材コスト急騰。GPU高騰と合わさってBTO本体価格を押し上げている
- 「待てば安くなる」という前提は崩れつつあり、必要性を軸にした判断が現実的
ゲーミングPC本体の価格は実際どれくらい上がった?平均単価の推移

「グラボが高い」という話はよく聞くようになりましたが、実はパソコン本体そのものの価格も上がっています。業界メディアが集計した国内PC販売の平均単価データを見ると、その動きがはっきり表れています。
| 時期 | PC本体の平均単価の目安 | 動き |
|---|---|---|
| 2026年3月 | 10万円台前半 | ― |
| 2026年4月 | 14万円に近い水準 | 前月から3割超の急上昇 |
| 2026年5月 | 13万円台後半 | 高い水準のまま推移 |
| 2026年6月 | 12万円台半ば | 前年同月と比べると3割台後半の高水準 |
ゲーミングPCに限らず、パソコン全体の平均単価が短期間でこれだけ動くのは珍しいことです。1ヶ月で3割を超える上昇は、単発のセール終了や一時的な品薄では説明しにくい規模で、複数の要因が重なって起きています。
平均単価の動きから分かること
- 2026年3月から4月にかけて特に急な上昇があった
- その後も高い水準のまま大きく下がっていない
- 前年同月と比べると3割台後半の高水準が続いている
なぜBTO本体まで値上げの波が来ているのか
GPU単体の価格が上がっているのは知っていても、「BTOの本体価格まで上がる理由」はイメージしにくいかもしれません。背景にあるのは、GPUと共通する部材コストの問題です。
BTO本体には、GPU以外にもDDR5メモリやSSDが必ず搭載されます。これらのメモリ関連部材は、生成AI向けサーバーの需要急拡大によって、コンシューマー向けの供給が圧迫されている状態です。業界調査会社のOmdiaは、主流のパソコン向けメモリ・ストレージのコストが4〜7割上昇したと分析しており、Gartnerも、DRAMとSSDを合わせた価格が前年と比べて大きく上昇するとの見方を示しています。
BTO本体価格を押し上げている要因
- DDR5メモリ・SSDの部材コストが生成AI需要の影響で急騰
- GPUメーカーの供給価格引き上げ(詳しくは後述のGPU価格高騰記事)
- AI PC向け構成の底上げで、メモリ16GB以上・SSD容量増が標準になりつつある
- 円安による輸入コストの上乗せ
あわせて読みたいGPU価格の高騰はなぜ起きている?主要モデルの値上がり幅と買い時の判断軸
あわせて読みたいメモリ・SSD高騰でゲーミングPCは買い時?価格上昇の原因と待つべき人
実際に値上げを公表したメーカーの動き
「そのうち上がるかもしれない」という段階ではなく、実際に値上げを公表・実施したメーカーがすでに複数あります。代表的な動きを整理しました。
| メーカー | 値上げの時期 | 主な理由 |
|---|---|---|
| マウスコンピューター | 2026年1月以降、順次 | メモリ・SSDが「2倍以上」に高騰したと公表 |
| Dynabook | 2026年1〜3月 | DRAM価格のかつてない急激な上昇 |
| VAIO | 2026年4月23日〜 | 個人向け・法人向け製品の出荷価格を改定 |
ノートPCの例ですが、MSIのゲーミングノート「Cyborg 15 B2RW」は、2025年12月中旬の21万円台から2026年7月には25万円台まで上昇しており、値上がり幅は2割強にのぼります。デスクトップのBTO本体でも、同様の値上げ幅が珍しくない状況です。
「値上げ予定なし」から一転したケースも|今後も安心はできない
ここで注目したいのが、VAIOの動きです。VAIOは2025年末の時点で「パートナーとの契約により部品を安定的に調達できている」として、値上げの予定はないと説明していました。ところが2026年4月には、実際に出荷価格の改定に踏み切っています。
この事例から読み取れること
- 2025年末時点で「値上げ予定なし」だったメーカーが、数ヶ月後に方針転換した
- 部材コストの状況は数ヶ月単位で大きく動く可能性がある
- 「今値上げしていないメーカーだから今後も安心」とは言い切れない
現時点で値上げしていないメーカーの製品でも、今後の価格改定を前提に検討しておく方が現実的です。「値上げしていないメーカーを選べば逃げ切れる」という考え方に頼りすぎないようにしましょう。
受注殺到・出荷遅延も起きている
価格そのものだけでなく、「注文しても届かない」という問題も起きています。マウスコンピューターは2025年12月16日に値上げ予定を公表した直後、想定を大きく上回る駆け込み注文が入り、工場のひっ迫や出荷遅延が発生したことを明らかにしました。その結果、mouse・NEXTGEAR・G TUNE・DAIVの一部モデルは、2026年1月4日にかけて一時的に販売停止となりました。
値上げ発表後に起きやすいこと
- 値上げ前の駆け込み需要で注文が集中する
- 工場・部材のひっ迫で出荷が遅れやすくなる
- 人気モデルほど一時的な販売停止・受注制限になりやすい
今から注文を検討する場合も、値上げ発表直後や大型セール直後は特に混みやすいタイミングです。急ぎで必要な人ほど、余裕を持ったスケジュールで動くことをおすすめします。
今すぐ組むべき人/様子見でいい人の判断軸
値上がりが続いているからといって、全員が「今すぐ買うべき」というわけではありません。自分がどちらに近いか整理してみてください。
今すぐ動いた方がいい人
- 今のPCで作業や趣味に明らかに支障が出ている
- 遊びたいゲームや使いたいソフトがすでに決まっている
- 受験・就職・在宅ワークなど、使い始める時期が決まっている
- 今のPCが故障し、代わりが必要になっている
- 欲しい構成の在庫・納期に余裕がある今のうちに確保したい
急がなくても大丈夫な人
- 今のPCに特に不満がなく、当分そのまま使える
- PC購入は「いつかやろう」程度で急ぎではない
- 予算に余裕がなく、無理に今買う理由がない
- もう少し値上げの状況や在庫の動きを見てから決めたい
今すぐ必要な人にとっては、これ以上価格が上がるリスクや、人気モデルの販売停止リスクを考えると、条件が合う構成を早めに確保する方が合理的です。急がない人は、無理に今の相場で動く必要はありません。ただし「待てば必ず下がる」という保証がない点は、ここまで見てきた通りです。
値上がり局面でも後悔しにくいBTO選びの工夫
買うと決めた場合も、いくつかの工夫で総額の上がり方を抑えられます。
後悔を減らすためのチェックポイント
- 必要以上に高いグレードへ引っ張られない(用途に合ったGPU・CPUを選ぶ)
- メモリ・SSD容量は「とりあえず多め」ではなく、実際に使う量で判断する
- 最新世代にこだわりすぎず、型落ち・型落ち直前の世代も比較候補に入れる
- 納期・在庫が安定しているメーカー・構成を優先する
- 本体価格だけでなく保証・サポート込みの総額で比較する
特にメモリとSSDは、GPUと違って後から増設・換装できる場合も多いパーツです。初期構成では必要最低限にとどめ、必要になった時点で増設する、という選び方も値上がり局面では有効な手段になります。
迷ったら現行の構成と価格を公式で確認
在庫・納期・価格は公式サイトが最速で更新されます。気になるBTOメーカーで現在の構成と価格を比較してみましょう。
あわせて読みたいゲーミングPC予算別おすすめ比較|10万・15万・20万円台の違いと初心者の選び方
よくある質問
スペックがよく分からなくても、今のタイミングで注文して大丈夫?
スペック知識に自信がなくても、遊びたいゲームや使いたい用途に合わせた目安構成を選べば問題ありません。必要以上に高いグレードへ引っ張られないことが、値上がり局面ではより重要になります。迷ったら用途別の予算相場を確認してから検討しましょう。
今から新品のBTOを注文すると、総額はどれくらい見ておけばいい?
数ヶ月前と同じ構成でも、本体価格が数万円単位で上がっているケースがあります。以前調べた予算感より少し余裕を持って見積もり、公式サイトで現行の価格を確認したうえで検討することをおすすめします。
型落ち(旧世代)のBTOと最新世代、値上がり局面ではどちらがお得?
一概には言えませんが、型落ち世代は値上がり圧力を受けにくい場合があります。ただし在庫が限られており、今後さらに流通が減っていく可能性もあります。価格・性能・在庫状況を公式で確認したうえで、最新世代と比較検討するとよいでしょう。
値下がりを待つべき?それとも今のうちに注文すべき?
今のPCで作業や趣味に支障が出ている、使い始める時期が決まっている、という人は早めに動く方が合理的です。逆に今のPCで特に不満がなく急ぎでない人は、無理に今の相場で動く必要はありません。「待てば必ず下がる」という保証がない前提で、自分の必要性を軸に判断するのが現実的です。
注文してから値上げされて損することはある?
注文・決済が完了した後の値上げが、すでに確定した注文の金額に影響することは通常ありません。ただし検討中に値上げが実施されると、次に見る時には価格が変わっている可能性があります。購入を決めたら、構成と価格を確認したうえで早めに手続きすることをおすすめします。
納期が大幅に遅れた場合はどうすればいい?
値上げ発表直後や大型セール直後は注文が集中し、出荷が遅れやすくなります。急ぎで必要な場合は、注文前にメーカーの公式サイトで現在の納期目安を確認し、余裕を持ったスケジュールで検討してください。目安納期を大きく超える遅延がある場合は、メーカーのサポート窓口へ状況を確認するのが確実です。
まとめ
ゲーミングPCの値上がりは、GPU単体だけの話ではなく、メモリ・SSDの部材コスト急騰を背景にBTO本体価格そのものにも及んでいます。マウスコンピューターやDynabookのように早い段階で値上げを公表したメーカーだけでなく、VAIOのように「値上げ予定なし」から方針転換したメーカーもあり、今後も状況は流動的です。
「待てば下がる」という前提だけで判断するのではなく、必要なタイミングで無理のない構成を選ぶことを軸に、今の自分に本当にPCが必要かどうかを考えることをおすすめします。
※本記事の価格情報は2026年8月時点の業界メディアの報告をもとにしています。現行の価格・在庫・納期は各メーカー公式サイトでご確認ください。
価格・スペックの確認について
この記事のPC本体の平均単価、各メーカーの値上げ時期・理由に関する情報は、業界メディアの報告を確認しながら整理しています。販売価格、在庫、納期は変わるため、購入前にリンク先の最新表示を確認してください。
- FRONTIER公式サイト
- MDL.make公式サイト
- OZgaming公式サイト
- PC Watch「もはや待っても安くならない?PC値上げ本格化、平均単価は14万円に」
- PC Watch「2026年、PCを値上げする?しない?13社にアンケート」
- マウスコンピューター一部販売停止・値上げに関する報道(ニッチなPCゲーマーの環境構築Z)
確認日:2026年8月
あわせて読みたいSwitch2 vs ゲーミングPC どっちがいい?値上げ後の5年コストで比較
あわせて読みたいPS5 vs ゲーミングPC どっちがいい?値上げ後の5年総コスト・ゲーム本数で比較
ゲーミングPCの値上がりはGPUだけでなく本体価格そのものに及んでいる。必要性を軸に無理のないタイミングで選ぶ
- ✓PC本体の平均単価は2026年3月から4月にかけて3割超上昇し、高い水準が続いている
- ✓マウスコンピューター、Dynabookなど複数メーカーが値上げを公表済み
- ✓VAIOのように「値上げ予定なし」から方針転換したメーカーもある
- ✓値上げ発表後は受注殺到・出荷遅延も起きやすい
- ✓必要以上のグレードを避け、容量や世代を見直すことで総額の上がり方を抑えられる
