※本記事には広告リンクが含まれます。価格・仕様・在庫は変動するため、購入前に公式サイトまたは各販売先で最新情報を確認してください。
Valveの新しいゲーム機「Steam Machine」が2026年6月23日に発売されました。「自作PCやBTOゲーミングPCと何が違うのか」「後から自分でパーツを変えられるのか」「壊れたときに日本で直せるのか」と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、Steam Machineは箱を開けてすぐ遊べる手軽さが強みですが、パーツの換装・改造・国内での修理対応・対応ゲームの幅では自作/BTOゲーミングPCに分があります。
Steam MachineはGPU・CPUが換装できないSoC構成で、日本を含むアジア地域に修理拠点がありません。特定のタイトルだけ手軽に遊びたい人向けで、拡張性・改造自由度・対応ゲームの幅を重視するなら自作/BTOゲーミングPCが向いています。
- GPU・CPUはセミカスタムのSoC構成で単体交換は不可。メモリ・SSDは分解すれば交換できる
- 保証はValveの公式ハードウェア保証で1年間だが、アジア地域に修理拠点・交換部品の販売がない
- SteamOS(Proton)は人気タイトルの6〜7割で動作する一方、対戦系オンラインゲームの多くが非対応

「拡張性」「改造自由度」「保証」「コストパフォーマンス」「対応ゲーム」の5つの軸で、Steam Machineと自作/BTOゲーミングPCの違いを具体的な事実で整理していきます。
Steam Machineとは?発売日・価格・スペック早見表
Steam MachineはValveが開発した据え置き型のゲーム機です。SteamOS(Linuxベース)を搭載し、一辺約15cmの立方体デザインが特徴です。まずは基本スペックを確認しましょう。
2026年6月23日(日本)
512GB版 189,980円/2TB版 249,980円
セミカスタムAMD Zen4系 6コア12スレッド 最大4.8GHz
セミカスタムAMD RDNA3系 28CU 最大2.45GHz
16GB DDR5-5600(SO-DIMM×2スロット)
8GB GDDR6
512GBまたは2TB SSD(microSD拡張対応)
SteamOS(Linuxベース)
約156×162×152mm(立方体)/約2.6kg
価格ラインナップ(512GB/2TB×コントローラー同梱有無)
Steam Machineは4つの価格帯で展開されています。日本ではValveの正規販売代理店であるKOMODO STATIONが取り扱っており、家電量販店での販売は未定です。
- 512GB版:189,980円(コントローラー別売)
- 512GB版+Steam Controller:204,980円
- 2TB版:249,980円(コントローラー別売)
- 2TB版+Steam Controller:264,980円
セミカスタム構成という設計のポイント
Steam MachineのCPUとGPUは、Valveが専用に設計したセミカスタムのSoC(1チップにまとめた構成)です。一般的な自作PCのようにCPUとGPUが別部品として基板に載っているわけではなく、性能を伸ばすための単体交換ができません。この「1チップにまとめる設計」が、拡張性の違いを生む一番の理由です。次の章で詳しく比較します。
- CPU・GPUは1チップにまとめたセミカスタムSoC
- 基板上でCPU・GPUを個別に外して交換することはできない
- この構成が、自作/BTOとの拡張性の違いを生む土台になっている
Steam Machine vs 自作/BTO 5軸比較の結論
まずは5つの比較軸の結論を一覧で確認してください。
拡張性
GPU・CPUは交換不可。メモリ・SSDは分解すれば交換可
GPU・CPU・メモリ・SSDを個別に選定・後から交換できる
改造自由度
SSD換装・microSD拡張は現実的。本体分解の難易度は高い
ケース内のパーツ配置、冷却、OS選択まで自由に決められる
保証
Valve公式1年保証。アジア地域に修理拠点なし(本体交換対応が中心)
メーカーごとに国内サポート窓口があり、延長保証を選べる場合もある
コストパフォーマンス
本体価格は189,980円〜249,980円と明確
同予算帯でミドルクラスGPU搭載モデルが視野に入る
対応ゲーム
人気タイトルの6〜7割がProtonで動作。対戦系は非対応が多い
Windows標準のため対戦系オンラインゲームも基本的に問題なく遊べる
拡張性で比較(GPU・CPU・メモリ増設)
「拡張性」は、購入後にパーツを交換して性能を伸ばせるかどうかの違いです。
GPU
交換不可(セミカスタムSoCに一体化)
単体で交換可能。GPUだけ買い替えて延命できる
CPU
交換不可(同上)
マザーボードが対応していれば交換可能
メモリ
SO-DIMM×2スロットで物理的には増設可能。分解の難易度は高い
スロットを開けるだけで増設・交換できる
ストレージ
M.2 SSD換装は比較的容易。microSD拡張にも対応
M.2・SATAとも自由に増設・換装できる
Steam Machineはメモリ増設が「物理的には可能だが分解難易度が高い」
Steam MachineのメモリはSO-DIMMスロットが2つ用意されていますが、出荷開始時点では半導体の品薄により1枚挿し(シングルチャネル)で出荷されている個体が報告されています。メモリを増設・交換するには本体を大きく分解する必要があり、レビューサイトでは「作業の難易度が高い」と紹介されています。一方でSSDの換装は比較的容易とされています。
- メモリスロットは2基だが、出荷初期は品薄で1枚挿し(シングルチャネル)の個体が報告されている
- メモリ交換には本体の大幅な分解が必要で、難易度は高いとされる
- SSD換装は比較的容易
自作/BTOはパーツ単位で選定・後から交換できる
自作PCやBTOゲーミングPCは、GPU・CPU・メモリ・SSD・電源・ケースをそれぞれ個別に選び、後から交換できます。性能に不満が出たときGPUだけ買い替えて延命できる点が、Steam Machineとの一番大きな違いです。
筆者
最初に購入したBTOパソコンは完成品として満足していましたが、後から自作PCを組んでみると、GPUやメモリを自分の判断で選べる安心感が想像以上に大きいと感じました。パーツを個別に選べる仕組みそのものに価値があると実感しています。
あわせて読みたい自作PCとBTOどっちが安い?価格差・コスパ・初期費用を2026年版で徹底比較
改造自由度で比較(分解・パーツ交換のしやすさ)
「改造自由度」は、拡張性よりも日常的な手入れのしやすさに近い視点です。OSの入れ替えや、こまめなパーツ交換のしやすさを比較します。
OSの入れ替え
SteamOSが標準。他OSへの変更は情報が限定的
Windows/Linuxなど自由に選べる
SSD換装
比較的容易
容易(M.2スロットが複数あるモデルも多い)
ケース内の配置変更
小型設計のため配置の自由度は低い
ケースを選べば冷却・配線まで自由に決められる
修理部品の入手
アジア地域では交換部品の販売予定なし
各パーツをメーカー・販売店から個別に購入できる
Steam Machineでも現実的にできること
- SSDの換装(比較的容易とレビューで報告されている)
- microSDカードによるストレージ拡張
- Steam Controller以外のコントローラーの接続
SSD換装・microSD拡張はSteam Machine側も現実的

Steam Machineはストレージ周りに限れば手を加えやすい設計です。M.2 SSDの換装は比較的容易とされており、microSDカードでの容量追加にも対応しています。「容量だけ後から増やしたい」というニーズには対応できます。
- M.2 SSDの換装は比較的容易
- microSDカードでのストレージ拡張に対応
- 容量だけ後から増やしたいニーズには対応できる
OS・パーツ単位のカスタムは自作/BTOが圧倒的に自由
自作/BTOゲーミングPCはOSを自由に選べるほか、ケース・冷却方式・配線まで自分の好みに合わせられます。「カスタムする楽しさ」そのものを求めるなら自作/BTOが向いています。Steam Machineは箱から出してすぐ使う前提の製品で、改造よりも手軽さを優先した設計です。
- OS(Windows/Linuxなど)を自由に選べる
- ケース・冷却方式・配線まで自分の好みに合わせられる
- Steam Machineは手軽さを優先し、改造の自由度は控えめな設計
保証で比較(サポート窓口・修理対応)
「保証」は、購入後に困ったときの安心感に直結する項目です。
保証期間
Valve公式ハードウェア保証 出荷日から1年間
メーカーにより異なるが1年保証が中心。延長保証があるメーカーも
国内の修理拠点
日本・香港・台湾・韓国に拠点なし
国内メーカー・国内正規代理店の窓口を利用できる
修理方法
本体交換対応が中心になる見込み
パーツ単位での修理・交換に対応するメーカーが多い
問い合わせ窓口
日本正規販売代理店KOMODO STATION経由
各BTOメーカーの国内サポート窓口
Valve Hardware Warrantyは1年だが日本に修理拠点なし
Steam MachineはValveの公式ハードウェア保証が出荷日から1年間適用されます。ただし日本を含むアジア地域には修理拠点がなく、交換部品の販売予定もありません。日本の正規販売代理店であるKOMODO STATION経由での問い合わせ窓口はありますが、個別パーツの修理ではなく本体交換での対応が中心になる見込みです。
- 保証期間:出荷日から1年間(Valve公式ハードウェア保証)
- 日本・香港・台湾・韓国に修理拠点なし
- 問い合わせ窓口:日本正規販売代理店KOMODO STATION経由
BTOメーカーは国内サポート窓口や延長保証を選べる場合もある
マウスコンピューター・ドスパラ・FRONTIER・TSUKUMOなど主要なBTOメーカーは、国内にサポート窓口を持ち、保証期間や引取修理の有無をメーカーごとに公式サイトで確認できます。「壊れたときにすぐ相談できる窓口があるか」を重視するなら、自作/BTOのほうが安心材料は多くなります。
- マウスコンピューター・ドスパラ・FRONTIER・TSUKUMO等は国内サポート窓口あり
- 保証期間・引取修理の有無はメーカーごとに公式サイトで確認できる
- 延長保証を用意しているメーカーもある
コストパフォーマンスで比較
「Steam Machineは安いのか」という疑問に、価格の事実だけで答えます。
189,980円(コントローラー別売)
204,980円(Steam Controller同梱)
249,980円(コントローラー別売)
264,980円(Steam Controller同梱)
19万円台後半〜25万円という価格帯の位置づけ
Steam Machineの本体価格は19万円台後半〜25万円程度です。
自作/BTOゲーミングPCで言えば、ミドルクラスGPUを搭載したモデルが視野に入る予算帯と重なります。ただしBTO側の実売価格はメーカー・キャンペーン・在庫状況で変動が大きいため、詳しい価格帯は下記の関連記事や各社公式サイトで確認してください。
- Steam Machineの本体価格:19万円台後半〜25万円程度(コントローラー同梱有無で変動)
- 同予算帯の自作/BTOはミドルクラスGPU搭載モデルが目安
「本体だけの価格」と「拡張後の総コスト」で見え方が変わる
Steam Machineは本体価格が明確な一方、購入後に性能を伸ばす手段がありません。自作/BTOは初期費用が同程度でも、後からGPUだけを買い替えて性能を伸ばせるため、数年単位で見たときの総コストは使い方次第で変わります。今すぐの価格だけでなく、何年使うつもりかも判断材料に加えてください。
- Steam Machine:本体価格以上のコストは基本的にかからない
- 自作/BTO:初期費用は同程度でも、後からのパーツ交換費用を含めて考える必要がある
対応ゲームで比較(SteamOS・Protonの制約)
「対応ゲーム」は、実際に遊べるタイトルの幅に直結する、最も実用的な比較軸です。
OS
SteamOS(Linuxベース)
Windowsが標準
Steam人気タイトルの動作率
Protonで約6〜7割が問題なく動作
基本的にすべてのSteamタイトルに対応
アンチチート採用の対戦ゲーム
多くが非対応
基本的に問題なく遊べる
Epic Games Store・GOG等の他ストア
Protonでの動作は非公式・タイトルにより差が大きい
基本的に問題なく遊べる
Steam Machineで動作しない、または非対応が報告されているタイトルの例
- VALORANT(カーネルレベルのアンチチート)
- Fortnite(同上)
- Apex Legends(同上)
- Call of Duty シリーズ(同上)
- Destiny 2
- Rainbow Six Siege
人気タイトルの6〜7割はProtonで問題なく動作
SteamOSはValveが開発したProtonという仕組みで、Windows向けに作られたゲームの多くをそのまま動かせます。レビューサイトの検証では、Steamで人気のタイトルのうちおよそ6〜7割がProtonで正常に動作すると報告されています。シングルプレイやアンチチートを使わない協力プレイのタイトルは、大半がそのまま、または軽い設定変更で快適に遊べます。
- Steam人気タイトルの約6〜7割がProtonで正常に動作
- シングルプレイ・協力プレイ中心のタイトルは大半が問題なく遊べる
オンライン対戦ゲームはアンチチートの都合でほぼ非対応
一方で、カーネルレベルのアンチチートを採用する対戦系オンラインゲームは、VALORANT・フォートナイト・Apex Legends・Call of Dutyシリーズなど軒並み動作しません。遊びたいタイトルが決まっている場合は、購入前にProtonDB等で対応状況を必ず確認してください。自作/BTOゲーミングPCはWindowsが標準のため、この制約がありません。
- VALORANT・フォートナイト・Apex Legends・Call of Duty等は軒並み動作しない
- 購入前にProtonDB等で対応状況を確認するのが安全
こんな人はSteam Machine向き/こんな人は自作・BTO向き
5つの比較軸を、あなた自身の使い方に当てはめて考えてみましょう。
Steam Machine向き
遊びたいタイトルがすでにSteamOSで動作確認済みで、パーツ交換をせず本体を長く使う予定の人に向いています。設定やパーツ選びに手間をかけず、箱から出してすぐ遊び始めたい人にも合っています。
自作・BTO向き
VALORANTやApex Legendsなど対戦系オンラインゲームを遊びたい人、将来GPUだけ交換して性能を伸ばしたい人、故障時に国内のサポート窓口を使いたい人には自作/BTOゲーミングPCが向いています。
自作・BTOを選ぶ場合、最初の壁になりやすいのが予算とメーカー選びです。以下の記事もあわせて参考にしてください。
あわせて読みたいゲーミングPC予算別おすすめ比較|10万・15万・20万円台の違いと初心者の選び方
あわせて読みたいゲーミングPCのBTOメーカー比較|初心者が失敗しない選び方と注意点
よくある質問
自作PCの知識がなくてもSteam Machineなら安心して使えますか?
Steam Machineは箱から出してSteamにログインするだけで遊び始められる設計で、パーツ選びやOSインストールの知識は不要です。自作PCのようにパーツ相性を考える必要がない分、パソコン初心者でも扱いやすい製品です。ただし対応していないゲームがある点は事前に確認しておきましょう。
Steam Machineはどこで買えますか?いくらかかりますか?
日本では正規販売代理店のKOMODO STATIONで購入でき、家電量販店での取り扱いは未定です。価格は512GB版が189,980円、2TB版が249,980円(いずれも税込)で、Steam Controller同梱モデルはそれぞれ204,980円・264,980円です。
Steam MachineとBTOゲーミングPC、結局どちらを選べばいいですか?
遊びたいゲームがSteamOSで動作確認済みで、パーツ交換をせず本体を長く使う予定なら、Steam Machineの手軽さが向いています。一方、VALORANTやApex Legendsなど対戦系オンラインゲームを遊びたい方、将来GPUだけ交換して性能を伸ばしたい方は、自作PCまたはBTOゲーミングPCを選んだほうが後悔しにくくなります。
Steam Machineは発売直後の今すぐ買うべきですか?
発売直後は品薄の影響でメモリがシングルチャネル構成のまま出荷されている個体があると報告されています。急いで購入する理由がなければ、遊びたいタイトルがSteamOSで実際に動作するかをProtonDBなどで確認したうえで購入を検討すると安心です。
Steam Machineは将来的に性能不足にならないですか?
GPU・CPUは本体に一体化されたセミカスタム構成のため、後から性能を伸ばすアップグレードはできません。VRAMも8GBのため、今後発売される高解像度・高負荷タイトルでは設定を下げる場面が出てくる可能性があります。長期的な性能維持を重視する場合は、GPU単体で交換できる自作/BTOゲーミングPCのほうが延命しやすい構成です。
故障した場合、日本で修理できますか?
Valveの公式ハードウェア保証は出荷日から1年間ですが、日本を含むアジア地域に修理拠点はなく、交換部品の販売予定もありません。販売代理店のKOMODO STATION経由でのサポート窓口はあるものの、個別修理ではなく本体交換が中心になる見込みです。購入前にサポート窓口の詳細を公式サイトで確認しておくと安心です。
まとめ
Steam Machineは箱を開けてすぐ遊べる手軽さが魅力の製品です。しかしGPU・CPUが交換できないセミカスタム構成、アジア地域に修理拠点がない保証体制、対戦系オンラインゲームの多くが非対応というSteamOSの制約は、購入前に知っておくべき事実です。
遊びたいタイトルが決まっていて、パーツ交換をしない前提ならSteam Machine。将来性・対応ゲームの幅・国内サポートを重視するなら自作/BTOゲーミングPCが合っています。どちらも「価格だけ」で選ばず、5つの比較軸をあなたの使い方に当てはめて判断してください。
確認日:2026年8月。価格・在庫・保証条件・対応ゲームの状況は変動するため、購入前に公式サイトまたは各販売先で最新情報を確認してください。
Steam Machine vs 自作/BTOゲーミングPC 判断まとめ
- ✓Steam Machineの価格は189,980円〜264,980円(税込)
- ✓GPU・CPUは交換不可のセミカスタム構成で、拡張性は自作/BTOに劣る
- ✓保証はValve公式1年間だが、アジア地域に修理拠点がなく本体交換対応が中心になる見込み
- ✓SteamOSは人気タイトルの6〜7割で動作するが、VALORANT・Apex等の対戦系は非対応が多い
- ✓拡張性・改造自由度・対応ゲームの幅を重視するなら自作/BTOゲーミングPCが向いている
- ✓購入前に遊びたいタイトルの動作状況と、パーツ交換の要否を必ず確認する
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